中華DACのTOPPING D10とアムレックAL9628Dの比較

   

2015年以来愛用してきたUSBDACアムレックAL9628Dはとても高音質で気に行っていますが

そろそろ新規製品の性能も確認することにしました。

2014年に発売された日本製のアムレックAL-9628Dの価格は15000円でしたが。

めったに低価格製品の評価を行わない「無線と実験誌」でも取り上げられて高評価を得ていました。

この時若松通商の広告ページにはTOPPING製品のUSBDAC D3ヘッドホンアンプ付きが22480円の価格で掲載されています。

日本製のアムレックAL9628Dの15000円という価格は

なんと中華性のUSBDAC D3よりも大幅に安い価格破壊商品だったのです。

時代は変わり2018年に発売された中華性USBDAC TOPPING D10は1万円を切る低価格にもかかわらず

ES9018K2Mを搭載し、音の良いUSBDACとしてネットでは高評価を受けています。

アムレックではすでにAL-9628Dの製造はしていませんが

当時15000円だったAL-9628Dの在庫品は35000円の価格で販売されています。

15000円だった商品が5年後に倍以上の価格になるという珍現象です。

それほど音が良かったというわけでしょう。

Amulech ハイレゾ音源対応 PCM 96KHz/32Bit // DSD 2.82MHz(88.2KHz/32Bit) USB-DAC + ヘッドホンアンプ 、USB-DDC , 同軸(COAXIAL)出力, USBバスパワー または ACアダプター動作可能,  AL-9628D

Amulech ヘッドホンアンプ・DAC AL-9628D
私もサブシステムとしてAD9628Dを愛用してきました。

そろそろ次世代の同価格帯のUSBDACの音質を確認する事にしました。

そこで目を付けたのがTOPPING D10です。

9800円でアマゾンで売られています。

価格破壊だった日本製のアムレックAL-9628Dより安くできたのはいくつかの機能が省かれているからです。

中国製 USBDAC D10の特徴

高音質として評価が高いES9018K2Mを搭載しています。

USBDAC D10にはヘッドホンアンプが入っていません。

当然にボリュームもついていません。

利用する電源はバスパワー利用のみで外部電源が利用できません。

省かれた機能がある一方で逆に使い勝手が良い機能が追加されています。

光や同軸出力端子が付いているのでDDCとしてXMOS(XU208)が利用できます。

OPアンプとして8ピンICのOP2134が使われているので簡単に交換してより高音質にすることができます。

日本製アムレックAL-9628Dの特徴

2014年に15000円の価格でラステームシステムズの後継ブランドである新生アムレックから発売されたUSBDACです。

当時けた外れのコストパーフォーマンスのDACとして人気を博しました。

96kHz/32ビット、DSD2.82MHzに対応するUSBDACです。

DDCはBRAVO-X SA9027のデジタル出力、

デバイスはPCM5201Aを使用し、アンプはTI製のLM4880です。

電源は12V外部電源とバスパワー電源のどちらかを選択できます。

DDCはBRAVO-X SA9027のデジタル出力が利用できるのは光出力端子のみで、同軸出力端子がありません。

ヘッドホンアンプも搭載しバスパワーも外部電源も利用できます。

無線と実験での評価では価格を超えた鮮度の高い音質が評価されています。

未だに人気があるのはオールインワンがコンパクトにまとめられているUSBDACであり、

鮮度が高くて明るい音質だからでしょう。

中華DACのTOPPING D10とアムレックAL9628Dの音質比較

TOPPING D10にはヘッドホンアンプが付いていないので、

別途用意したのは低ノイズLM49721MA+ダイアモンドバッファというシンプルな回路のヘッドホンアンプです。

このアンプの原設計はnabeさんです。

https://nabe.adiary.jp/op-dbuf

ビスパで販売されていたキット製品を組み立てて使っています。

LM49721MAは低歪、低雑音、レールtoレール(フルスイング)の高品位オーディオ用オペアンプです。

このヘッドホンアンプはAL-9628D付属のヘッドホンアンプより明らかに音質がすぐれています。

そこでAL-9628DとD10の音質比較はこの「低ノイズLM49721MA+ダイアモンドバッファ」のヘッドホンアンプを利用して実施しました。

ちなみにTOPPING D10のOPアンプ OPA2134はすでに音質比較で優れていると判断したMUSES 02 ICアンプに交換してあります。

MUSES 02 ICアンプの価格は3400円なので、当時15000円だったAL-9628Dと価格はほぼ等価と言えるでしょう。

どちらも電源はバスパワーを利用しました。

視聴した楽曲はアンバートンのアルバムBallads & BurtonからA Lovely Way To Spend An Eveningです。

ライブ録音で、ピアノ、ドラム、ベースをバックにアンバートンがしっとりと歌う雰囲気のある録音となっています。

視聴結果は驚くべきことになりました。

角楽器の分離、奥行き感、低音のベースのアタック感など明らかにAL-9628Dが優れていると聞こえました。

D10の再生オンは少し平面的で音像も大きくわずかににじみを感じました。

比較したのは

「BRAVO-X SA9027のデジタル出力とES9018K2MとMUSES 02」



「XMOS(XU208)とPCM5201AとTI製のLM4880」

の音質です。

比較前は評価の高いES9018K2Mを搭載したD10の音質の方が優れているだろうと思っていたのですが・・・。

中華DACには回路技術で工夫の余地があるのでしょうか、それともデバイスの差なのでしょうか?

D10はまだICを変えたりできるのでAL-9628Dにどこまで肉薄できるか調べてみることにします。

最後に驚いた事がもう一つ

AL-9628DがD10よりも優れているという評価は私のデスクトップパソコンでの評価出会って

2019年5月に購入した、デルのVOSTRO 3581では真逆の評価になるということです。

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