「アンルイスの六本木心中」再生システム Ⅱ

   

アンルイスの「六本木心中」のバタ臭さとドン臭さを表現するには強靭なエナジーが必要とイメージしました。 

佐久間さんは「6336Aパラプッシュブルアンプ」というアンプ組み立て平岡さんをして「女の本性をさらけ出す」と言わせしませた。

私のアプローチは低コストで進むのアンプ以外でも進みます。


手順として

①現在の自分のシステムで最もイメージに近く再生する組み合わせを探す。

②アンプ以前のDAC又はプリアンプ段階で音作りをする。

③スピーカー又はヘッドフォンの選定をする。

③のヘッドフォンはT70pで決まりです。

スピーカーですが、「アンルイスの六本木心中」の「バタ臭さとドン臭さを表現する強靭なエナジー」にぴったりとあった再生をするものはありませんでした。

といってもすべて鑑賞モードに入ってしまうグレードであることは間違いありません。

試聴したスピーカーは4種です。


・BOSE101M

・FE166ENバスレフ

・FW168N+FT28D 2WAY

・ZOO4950+AT-7000 2WAY +FW305スーパーウーハー


BOSE101Mは中音の張り出しを最も期待したのですが、予想よりも線の細い再生音でした。

DSCN0666.JPGFE166ENはバスレフでは低音が不足するのですが、くっきりとした再生音が浸透してきます。

2つのエンクロージャーをくっけるとボーカルの張り出しが一段と強くなりました。

予想通り音源が集中するマトリックススピーカーなら期待する再生ができそうです。

コンパクトながらFW168N+FT28D 2WAYバスレフは低音も十分再生してきます。

品位の良い再生音で万能向きでした。


ZOO4950+AT-7000 2WAY +FW305スーパーウーハーですが、FW305スーパーウーハーはボーカルの邪魔にならないようにほとんど音量を絞って再生しました。

実質ZOO4950+AT-7000 2WAYバスレフでの試聴です。

20cmフルレンジのZOO4950 2WAYバスレフは最もバランスの良い再生なのですが、イメージする強烈なボーカルには欠けました。

そこでツィーターも音を完全に絞り、20cmフルレンジZOO4950 一本で再生してみました。

これが一番ボーカルを聴いて楽しい音でしたが、イメージしている強烈なボーカルエナジーがいまひとつでした。


以上の試聴結果から、「アンルイスの六本木心中」を再生するスピーカーはフルレンジ 一本が良いようです。

ツィーターもスーパーウーハーも不要とします。

更にFE166ENバスレフで実験したようにフルレンジスピーカーを中央に集中させてボーカルのエネルギーを強化するとベストです。

結局、「アンルイスの六本木心中」はマトリックスMX-1で再生するとイメージに近づけそうです。
あるいはステレオではなくモノがベストかも知れません。


長岡さんの設計になるMX-1はFE103が4個のマトリックススピーカーです。

音場再現を主目的とするスピーカーなのですが、私の記憶ではエナジーの集中感も強いスピーカーです。

中心にある2本の10cmフルレンジからの再生音は分厚く、エナジー感も感じられるのです。


これから作るマトリックススピーカーの口径と機種はどうするかですが。

ダークホースはFostex P1000K ではないかと思います。

Fostex P1000K はインピーダンス:8Ω 最低共振周波数:82Hz 再生周波数帯域:f0~16kHz  出力音圧レベル:88dB/W(1m) 標準エンクロージャー内容積:3.6Lの使用です。


ボーカルを再生するのに過不足無しです。

本来はFOSTEX FE103Enなのですが、

インピーダンス…… 8Ω 最低共振周波数… 83Hz 再生周波数帯域… f0~22kHz 出力音圧レベル… 89dB/w(1m) 標準エンクロージャー内容積:3.6L

この中で再生周波数帯域、特に高域が広すぎます。


差信号は高域成分に多いのでマトリックス再生にはぴったりのスピーカーですが、今回はボーカル再生が主ですから、差信号はむしろ邪魔です。

モノスピーカーに近いマトリックススピーカーです。

そうすると最初から高域が16kHz までの P1000Kがベストマッチと思いました。

BOSEの11.5cmフルレンジでも線の細さ感じたのでP1200K以上であればベストなのですが。

強力な磁力のヘッドフォントとは逆方向ですが、やってみなければわかりません。


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