正しいヒットチャートはできるのか?

      2016/04/22

Mr.Childrenミスチルが1992年5月10日、ミニ・アルバム『EVERYTHING』でメジャー・デビュー以来23年の間に音楽業界はハード・ソフトともに大きな変革の波に洗われています。

Mr.Childrenはデビュー以来CD総出荷6900万枚を誇るモンスターバンドです。

しかしながら年の経過とともに販売枚数が激減してきています。

Innocent World …… 193.6万枚1994年6月1日
Tomorrow Never Knows …… 276.6万枚1994年11月10日
everybody goes …… 124万枚1994年12月12日
【es】 …… 157.2万枚1995年6月3日
シーソーゲーム …… 181.2万枚1995年8月10日
名もなき詩 …… 230.9万枚
花 …… 153.9万枚。1996年2月5日。1996年4月10日
マシンガンをぶっ放せ …… 73.3万枚1996年8月8日
Everything …… 121.7万枚1997年2月5日
ニシエヒガシエ …… 66.4万枚1998年2月11日
終わりなき旅 …… 107万枚 1998年10月21日
光の射す方へ …… 45.6万枚
I'LL BE …… 30.1万枚
口笛 …… 72.4万枚
NOT FOUND …… 60.7万枚
優しい歌 …… 47.8万枚
youthful days …… 70万枚
君が好き …… 51.3万枚
any …… 50.1万枚
HERO …… 55.1万枚
掌/くるみ …… 65万枚
sign …… 77.4万枚
四次元 Four Dimensions …… 92.6万枚2005年6月29日
箒星 …… 42万枚2006年7月5日
しるし …… 73.2万枚2006年11月15日
フェイク …… 32.1万枚 2007年1月24日
旅立ちの唄 …… 38.7万枚 (2007/10/31
GIFT …… 32.5万枚2008年7月30日
HANABI …… 48万枚2008年9月3日
祈り ~涙の軌道 …… 26.8万枚2012年4月18日

ミスチルの人気に陰りが生じているわけではありません。

現在ミスチルのファンは50万人とも言われています。

★ライブ動員数は右肩上がり

活況を呈している2013年度のライブ動員数で全国ライブの動員数でみるとミスチルは69.3万人で6位でした。

チケットを手に入れるために抽選までしています。

以下は2013年1月1日~12月31日までの主要アーティストの単独公演をピックアップしたものです。

EXILE 112万人
東方神起 89万人
関ジャニ 78.5万人
嵐    78.3万人
BIGBANG 71.9万人
Mr.Children 69.3万人
ゆず    68.7万人
akb48 67.6万人
B'z 59.1万人
Hey!Say!JUNP40.7万人

ライブ市場はここ何年も右肩上がりの状態が続いているのです。

多くのアーティストはCDが売れなくなった分はライブで稼ぐ方向に動き出したからです。

ライブ会場はドームなどがつかわれていますが、すでに飽和状態です。

一部のアーティストはライブ会場からステージを配信できる映画館を利用するライブビューイングでファンの需要に答えようとしています。
人気グループですとこのライブビューイングも抽選でチケットの入手の有無が決まる状況ですね。

CDが売れないのでライブチケットやアクセサリーグッズなどを販売しているわけです。

一昔前はオリコンが世の中のヒット曲の状況を正しく反映していました。

ヒット曲のほんとの状況が分からない


ところが2013年度のオリコントップ10は

1位 : 195.5万枚 … AKB48 「さよならクロール」
2位 : 147.9万枚 … AKB48 「恋するフォーチュンクッキー」
3位 : 126.1万枚 … AKB48 「ハート・エレキ」
4位 : 113.3万枚 … AKB48 「So long !」
5位 : 101.2万枚 … EXILE 「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」
6位 : 88.1万枚 … 嵐 「Calling/Breathless」
7位 : 67.2万枚 … SKE48 「チョコの奴隷」
8位 : 66.2万枚 … SKE48 「美しい稲妻」
9位 : 55.8万枚 … NMB48 「僕らのユリイカ」
10位 :55.7万枚 … 嵐 「Endless Game」

オリコンはCDの売り上げ枚数をカウントするのですが、これが必ずしもヒット曲の状況を反映しなくなっているのです。

AKB48については握手券欲しさに一人でCDを何枚も購入するファンがいます。

EXILE の場合はファンクラブ会員限定で販売されるチケットにCDが付くという形でオリコンの順位を上げていました。

このような形でアイドルグループはかりがオリコンのヒットチャートを独占しているのは異常です。

世の中の真のヒット曲の状況がつかめていません。

CDが売れない


それにしても、何故CDが売れなくなったのでしょう。

オーディオ業界の不況、CDの価格、ダウンロードなどに問題がありそうです。

日本のオーディオ業界は音楽との連携で機器の性能を高める努力を怠っていたずらに高額な製品を追い求め、一般消費者から愛想をつかされました。

CDの価格についてもなぜか輸入価格の方が大幅に安いのです。

ダウンロード価格についても倍高いです。

ハード・ソフトとも改革を怠りしてきたつけがこの有様と考えます。

適正な価格のハードとソフトで優れた音質の音楽を再生する技術や販路の開拓を怠ってきたつけです

ライブはさておきアクセサリなどの物販で稼ぐ手法が真の音楽を育てるかは疑問です。

家で高音質で好きな音楽を聴きたいという欲求はすたれることはないでしょう。

やはり適正な価格のハードとソフトで優れた音質の音楽を再生する技術や販路の開拓が必要ですよね。

真のヒットチャートはできるのか


ライブが右肩上がりといっても、好きな曲は所有して好きな時に聴きたいとすべての老若男女は思うでしょう。

現代は楽曲の所有形態は、昔と異なりレコードやカセットタープから電子ファイルやCDに変わっています。

ヒットチャートの基礎になる数字は、ダウンロードとCDの販売数からまとめるのが妥当ではないでしょうか。

これは所有欲に基づいてヒットチャートを決めるという一つの手法ということになります。

今後は音楽の流通はますます多様化していくことでしょう。

所有しなくてもいつでも聴くことができるヒット曲が生まれる可能性も大いにあります。

わざわざヒットチャートをまとめる時代は終わってしまったのかもしれません。

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