ハイレゾは音源の録音が悪いと音は良くない

      2016/04/09

先日の続きで無料WEB番組「松任谷正隆が聞いてみたいハイレゾ楽曲は?」についての解説と感想です。
ハイレゾの原音をWEB番組で届けることはできないのですが、今回の番組では
CDの再生音とハイレゾ再生音の違いをスタジオのスピーカー再生音をネット経由できくことができます。
それでもCDとハイレゾの音の違いを感じることができるのですから、驚いてしまいます。

私が普段家できいている限りここまでの差を聞き取ることはなかったのですが。
それは私の再生機材の質の問題なのか、楽曲のマスター音原の質の問題なのかということになります。
番組では野村ケンジが選定した楽曲をCDとハイレゾで再生して松任谷正隆に違いをチェックすることから始まります。
次に松任谷正隆が聞いてみたいハイレゾ楽曲に移ります。

AVライター野村ケンジが選定した楽曲のCDとハイレゾ再生の相違は?
AVライター野村ケンジのチョイスは邦楽を中心です
松任谷正隆としては楽曲をみただけでエンジニアがわかるといいます。
「こうゆう録音しているということがわかるのでハイレゾになることでそれがどうなるのということが楽しみ」

・野村ケンジが選定した楽曲
17歳 南沙織
SOMEDAY 佐野元春  (1981年リリース アルバムSOMEDAY )
風立ちぬ 松田聖子 (1981年リリース アルバム風立ちぬ)
さよならの向こう側 山口百恵
BEAUTIFUL=SENTENCE (2014年リリース)

野村ケンジとしてはSOMEDAY を初めて聞いた時にわざとこうしているのかなぐらいにしか感じていなかったそうですが、他の人から「音が悪い音がわるい」といわれる楽曲だったそうです。
ハイレゾになって これはカセットテープから聞こえ出した音 オープンカーでカセットオンにして流れ出した音という演出なんだなということがわかったそうです。
これはハイレゾになると録音環境までわかるという事例ですね。

いわゆるドライビングミュージックであるということをハイレゾになって感じ取ることができたといいます
松任谷は言います「80年代はみんなそうやっていた」と。

「BEAUTIFUL=SENTENCEは最新のハイレゾをネイティブでどうとらえているかという良い事例として選定した」と野村ケンジ。
BEAUTIFUL.jpg

最初に聞いたのはSOMEDAY 佐野元春  (1981年リリース アルバムSOMEDAY )のハイレゾです。
「なるほどなんか時代がわかりますね」と松任谷正隆。
野村ケンジはいいます。
「Bメロにはいるまですごくボーカルが遠いじゃないですが、Bメロからサビに向かって曲が前にでてくる感じがドライビングミュージックを意識されていた所以かなと思います」
「そういったことがわかるほと解析できるほど聞こえるのがハイレゾなんだな、どうゆうリバーブを使ったのがわかるもの僕は」と松任谷正隆。
残響を原音に付加するのがリバーブです。

次にBEAUTIFUL=SENTENCEのハイレゾを聴きました
「おしいね!コンプレッションをもっとうまく使うとボーカルがこの辺にくるし、ジュピターエイトがもっと左右に広がるし」と松任谷正隆。
「ゆっときます!!」と野村ケンジ。
コンプレッションとは音源のダイナミックレンジを、最小音量の部分と最大音量の部分のギャップを効果的に小さくしながら、減少させることです。
松任谷正隆が聞いてみたいハイレゾ楽曲は?
松任谷正隆がハイレゾで聞いてみたいいわゆる奇跡の録音の楽曲リストです。
You and I・・・Stevie Wonder ( 1972年リリース アルバム Talking Book 受賞歴: グラミー殿堂賞)
TALKING-1024x1015.jpg

 

 

 

 

Don't know why・・・Norah Jones (2002年リリースアルバム Come Away with Me 受賞歴: グラミー賞 最優秀楽曲賞・最優秀レコード賞・最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞
COME-AND-001.jpg

 

 

 

 

Babylon Sisters・・・Steely Dan (1980年リリースアルバム ガウチョ)


松任谷正隆が「You and I」の聴きどころについて説明しました。

「2コーラス目の終わりぐらいでピアノ低弦が響くんだけどこのピアノは
スタンウェイなのかベーゼンドルファーのピアノなのかといつも思いながら聞いていました。
長年の謎だったのです。ハイレゾならわかるかも」

2曲目は「アリフマーディンの名作なので奇跡的にいい録音ができているアルバム」といいます。
3曲目は信じられないほどこった曲作りをしていた中で一番フォーカスが合った曲といいます。

ハイレゾ試聴はNorah Jonesから始めました。
「これはマイキングのよさというのが光っている録音です」
「ハイレゾで聴くとベーシストの手の動きがちゃんと聞こえるね」と松任谷正隆。

次のハイレゾ試聴はStevie Wonderです。

「こまったことに、あまりいい録音じゃなかったということが分かった!!なんだ。もっといい録音だと思っていたのにな!!」
「ハイレゾだと録音の背景まで見えるのがおもしろいですね。」と松任谷正隆。
「時代感世界観まで含めて楽しめるハイレゾは面白いです」と野村ケンジ。

ミキシング原音が悪いとハイレゾにしても音は良くない
今回の「松任谷正隆が聞いてみたいハイレゾ楽曲は?」の中で、「「You and I」の録音がここまで悪いとは思わなかった」と松任谷隆正がいっています。

ハイレゾにしてもミキシング段階の録音が悪いとハイレゾにする意味がないようです。
それでも松任谷隆正と野村ケンジはそのような録音をした背景がわかるねと話しているのはプロならではの会話ですね。
一般購買者は音が良いハイレゾを期待している人が大部分ですから、ハイレゾ以前の原盤の音質に留意することが必要です。
その手がかりとして「1980年代のポップスの録音」について良く知っている松任谷隆正の話を聴けた意義は大きいと思います。

 - ソフト, 情報