ハイレゾが変える音楽の可能性は

      2016/04/09

今回の松任谷正隆とのハイレゾ談義のお相手は鈴木浩二 レコーディング&マスタリングエンジニアです。
ハイレゾのリアルさは録音空間の広さを現実通りの広さにし、匂いや、虫に刺されるような錯覚まで生み出すということにまで話は及んでいきます。

私はAACとハイレゾの音質の違いに関する表現が面白いと思いました。
「ハイレゾで可能になったことは器が大きくなったことで、表現の幅が広がったこと」と鈴木。
「ミックスの段階ではハイレゾなわけでしょ、そのまま行けるっていう感じ?」と松任谷。
「ミックスの段階で96kHzだの48kHzだのというCDよりも高いレベルで行われていますから
そうゆう意味ではそれに近いまま行ける問うところは苦労がないところかなと感じています」と鈴木。
「理論上の数値とかはハイレゾにすることで違うのですか」と松任谷。
「デジタルデータのスペックというのがサンプリング周波数(kHz)は音の高低の幅、量子化ビット数(bit)は音の大きさの幅です。
この辺の周波数が高いほど解像度が高いということになりますのでより繊細な音ができる、奥行き感のある音とか、立体感のある音ができるようになります」と鈴木。

デジタル録音の扱いやすいフォーマットは
「僕最近ハイレゾ音源をネットで買うようになったんですけどいろんなフォーマットあるじゃないですか」と松任谷。
「楽曲のフォーマットは大きく分けてPCMとDSDとに分かれるんですけども、PCMの中にFLACK(府ラック)というのとWAV(ワブ)というのがあります。
FLACKというのは今ハイレゾ配信の主流になっていまして、圧縮できるということと画像データ、歌詞か音以外のデータが入りますので扱いやすいフォーマットがフラックですね。
コンパクトに圧縮しながら再生時は完全に復元し高音質で、各種タグにより楽曲の管理・運用がしやすいのです。」と鈴木。

鈴木浩二お勧めのハイレゾ録音は
「鈴木さんお勧めのハイレゾのALUBUMは?」と松任谷。
ガウチョ 「Gaucho」Steely Dan
「The Koln Concert Live」Keith Jarrett
「Come Away With Me」Morah Lones
「Kind Of Blue」Miles Daivis
「Mahler Symphony No5 In C Sharp Minor」Berliner Pilharmonike Herbert von Karajan

「やっばりこれですか!!」と松任谷。
「その当時のマスターテープとかエンジニアというのが非常に分かりやすくてでいるものを選びました。」と鈴木。
「どれも名盤だ!」と松任谷。

「Gaucho」Steely Danは尊敬するエンジニア ジャン ニコルスの音の作りが最高ですよね
ミュージシャンのきっちりした演奏の中にハリのある音づくりが大好きです
名盤ですよね。何もかもうまくいった音作りがされていますよね」と鈴木。

「ベーシストの指の先に豆ができている感じがハイレゾだと良く分かりますよね」と松任谷
「楽器それぞれの特徴や立体感がすごく良く出てきていますし」と鈴木。
「そうだね~」と松任谷。
「あとボーカルはちょっと大きな部屋でとっている感じですね」と松任谷。
「豊かな感じしますね」と鈴木。
「だからナチョラルなリバーブですよね」と松任谷。

そこに自分が存在するハイレゾの環境音
次はハイレゾで楽曲以外を聴いてみるというテーマでハイレゾ談義は展開していきます。
「ハイレゾで環境音があるのでチョット聴いていただきたいのですけど、
「Amazon Forest Morning 60」 Seigen Onoです。」と鈴木。

アマゾン e-onkyo music からダウンロードできます。
WAV 96kHz/24bit  ¥2,160
flac 96kHz/24bit ¥2,160

「なんか猟師か何かがとおいところで何かやっているね!!しかも僕今虫に刺されたような感じがしました。CDの音は鳥の位置が違いましたね。鳥がさっきはもっと高いところにいたけどCDでは低いところにいますね」と松任谷。
「少しコンパクトになった感じでしょうかね」と鈴木。

次は「北斗星ラストラン上野駅発着シーン」をハイレゾでききます。
「上野駅にいるような空間を感じますよね」と鈴木。
「匂ってきますよね」と松任谷。
北斗 「北斗星ラストラン上野駅発着シーン」のハイレゾはFLAC|192.0kHz/24bit で録音された4つの音源がmoraから配信されています。
moraから4音源とも無料ダウンロードできます。

これをAACで聞いてみました。
「こっちは高倉健さんがちゃんと見えた!!」と松任谷。
「雰囲気はありますよね!!ちゃんとフィルムにあったような」と鈴木。
「最初のハイレゾは自分がそこにいるような感じがして、AACの方はなんで高倉健が見えたかというときっといい映画館で見ているような感じがしたんだと思う」と松任谷。
「ハイレゾはリアル過ぎますよね!!そこに立っているような感じがしますね」と鈴木。
「こうしてみるとAACだから悪いわけではなくひとつの効果として使えるのかもと思ったりして、それが正しいかどうかはわかんないですけどね」と松任谷。
今回の動画はハイレゾはリアリティということで終わりました。
せっかく鈴木浩二選んだハイレゾ曲を聴くシーンが動画には入っていなかったのが残念ですね。
ハイレゾ圧縮音源AACの音の違いは映画館で聴く音とそこにいる音との違いという表現が面白かったですね。

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