松任谷正孝の名曲アレンジ秘話そしてハイレゾの未来

      2016/04/09

前回の動画には自らアレンジした名曲のハイレゾ版をスタジオスピーカーで聞いて衝撃を受けた音楽プロデューサーの松任谷正孝が映し出されていました。
「世の中にでているCD全部ハイレゾにするべきですよね!!」とまでいいました。
しかしながら今回の動画こそが松任谷正孝がCDとハイレゾの違いを実感するハイライトです。

ハイレゾのすごさを改めて実感する松任谷
最初の聞き比べは松田聖子の「瞳はダイヤモンド」です。
「やっぱりいいすね!!やっぱりいいね。なんだこんな違うんだ!!」と松任谷。
ここで本当にハイレゾのすごさを松任谷が実感していることが画面から伝わってきます。
「ミュージシャンの緊張感が伝わってきますよね」と鈴木浩二。

松田聖子の「瞳はダイヤモンド」のハイレゾはmoraから配信されています。
FLAC96kHz/24bit 540円/曲 3200円/10曲

松田 次は松田聖子の「Rock'n Rouge」です。
最初はCD版で聞きました。
それにしてもボーカルと伴奏楽器の分離が明確です。
ボーカルも伴奏楽器もくっきりと浮かび上がっているのがネット経由しても感じ取れます。
さすが松任谷正孝のアレンジというべきでしょう。

「これはこれで懐かしいですよ」と松任谷。
ハイレゾ版を聞きました。
「畜生~ブラスもっと違う風にやるんだったなあ。たぶんこれらはたぶん信濃町ソニーのスタジオでとったのかなあ。」
音楽プロデューサー秘話とこだわりを話す松任谷
「聖子ちゃんは当時歌い入れの当日に曲を聞かされて 歌っていたんだよ 」
「ええ!!そうなんですか」と驚く鈴木。
「信じられないでしょ!!だがらそういわれてみると、赤いスィートピーも頭出しがちょっと早いなとか。本人は直したいだろうなだとか いろいろあるんですけどね」と松任谷。

「信濃町ソニーのセッティングの音が僕はすごい好きだった。一方で六本木のソニーの音は僕は大嫌いだった
六本木の音はささる。刺さってレンジがつぶされているみたいな印象が僕にはある。
自分の好みをスタジオのセッティングに教えてもらったみたいなところはありますね」と松任谷。
ハイレゾ 「この当時アレンジをするというのはどうゆうものをめざしていたんですかね」と鈴木。
「聖子ちゃんの場合はディレクターの若松という人が確固たるイメージを持っていた。
だから僕があんまり違う世界を見せ過ぎようとすると必ず戻されましたね。
あと、ものすごくいろんな楽器を入れたがった彼は。
だから僕がこれでいいんじゃないといっても、何かギターほしいんですよとか言われたのを覚えていますよね」
「今聞いても混在しているようには聞こえなくて整理されていますよね」
「そういっていただけると。それはエンジニアリングの勝利じゃないかと思いますけど。」と松任谷。
松任谷が苦労したことは
「当時苦労されたことはどうゆうことですが」
「苦労したの自分の頭をスタジオの音にフィッティングさせることですよ」
「そこまで考えるんですが。素晴らしいですね。」
「最後にできたものが家で聞いた時にこんな音にしたい。だからこのスタジオをこういう音がするんだからこういうことは気を付けようということを考えていました。
普通考えません?」
「納得しますけど。アレンジする段階でそこまで考えるのはすごいなと思いました。」と鈴木浩二。
松任谷が言う 音作りは戦いだ
「この音とこの音を組み合わせたときにマスキングされてキーが変わっただけで変わってしまうじゃないですが そういうことの戦いですよね
音色ってすごい難しいですよ」
「松任谷さんのアレンジした曲をきいているとスタジオの緊張感が伝わってくるんです。あの当時のスタジオの緊張感ってどんな感じだったんですかね。」と鈴木
「聖子ちゃんがまずブレイクしていたじゃないですか。聖子ちゃんのプロジェクト自体がプレイしたら必ずいろんなところで聞くことになるのでですから下手こけない
というのはあったと思いますね」と松任谷。
「ハイレゾにしてミュージシャンの想いや緊張感が伝わってくる感じがするんです」と鈴木。
「ああそうですね一段とスタジオに近くなったというか。これで聞いてほしいなという感じですよね」と松任谷。
「旧譜をハイレゾ化していくにあたってプロデューサーとして何か思いはありますか」
「逆に聞きたいんですよね。どうしたらいいんですかね。いやほんとにね。これを聞いちゃうと世の中のものはすべてハイレゾにしたいもらいたい
自分のポータブルプレーヤーに入っているコレクションを全部ハイレゾにしてもらいたいと思いますよ」
「僕も表現力の幅が広がったと感じていますよ。ハイレゾになってから。
そういう意味では新しい表現にトライしたいし、今までの音楽をそういう風にできたかなと思います。
ハイレゾの仕事しているとワクワクはしますよね。」と鈴木。
ライカの新しいモノクロの表現力
「ライカがモノクロ専用のカメラを出しているじゃないですが
モノクロはモノクロでも昔のモノクロではなくてすごいハイレゾのモノクロなんですよね
モノクロでも別の表現力なので、ハイレゾリューションでべつの音楽を聞かせられるのかなって思ったりします」と松任谷。
松任谷のハイレゾへの取り組みは
「そうですね。古い音でもマスターテープに入っている らしさというものをちゃんと表現できる 当時の想いとか当時の表現がちゃんと伝わるというのがハイレゾだと思います」と鈴木。
「ちなみにハイレゾ化するのににかかる時間というのはどれぐらいかかるんですか。
「だいたい10曲ぐらいだと7~8時間ぐらいですね。後はプロデューサー含めて皆さんの要求がどこまで来るのかによります。
「まずは近いところからハイレゾにしたいって考えますよね。
ユーミンはすぐにやりたいですよね」

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