D-55とFE208スーパー

   

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故長岡鉄男のオーディオスピーカーD-55の雑誌のコメントを見ました。
「Stero紙」の89年6月号です。
「このスピーカーを聴いたあとは他のスピーカーを聴く気がしなくなる。」
いまから25年ほど前です。
当時発売されていた25,000円のFE208スーパーを2個入手しました。
FE208スーパーの重量は1個5450gです。
マグネットの大きさがコーン紙の直径とほぼ同じでした。
D-55はバックロードホーンで外形が高さ931mm×幅444mm×奥行きが540mm。
これを厚さ21mmのサブロク合板5枚で作る設計でした。
板材は近くに材木屋さんがあったのでここからスブルースの35mm単板を大量に買いました。
板材料代だけで5万円以上かかったのを記憶しています。
製作には半年ほどかかりました。
幅が狭い板材を張り合わせていったからです。
接着剤で張り付けてカットしての繰り返しです。
完成したら重くて一人では移動が困難で、移動するには断固やりとげる勇気が必要なほどでした。
とにかく重くてでかいのです。
期待の音は、最初は低音がさっぱり出ないのにはまいりました。
プリメインアンプやCDを交換し、スピーカーケーブルを多数交換しました。
仕事の都合で引越しもあり、8畳の和室で音だししたらうそのように低音がでてくるようになりました。
30Hzの低音を楽々再生するようになったのです。
電源のせいなのか今でも原因は不明です。
能率が高いので3V駆動のICアンプでも鑑賞に堪える音をだしてくれました。
低音の質は以前使用したトリオLS-1000とは全くことなりました。
LS-1000の30cmウーハー表面には放射状にリブが付いていました。
コーンが重いせいか分厚い低音再生が魅力でした。
D-55の低音は何も飾りがないのですが、最高の聞惚れる低音でした。
残念ながら家の立替で移動しているときにユニットが壊されてされてしまいした。
なにしろ大きくて重いので、これを期に復活はあきらめ、以後オーディオは小型機器で構成しています。
超低音はヘッドフォンで聴くしかないので多少欲求不満です。
オーディオの醍醐味はスピーカーから再生される超低音にあります。
50Hz以下の低音は気持ちが良いのです。
また、20cmでマグネットが強力なユニットが販売されたら作りたいものです。
<<長岡鉄男氏のD-55に対するコメント>>
予想外にワイドでフラット、超高能率である。
軸上3mのf特で、指向性が効いていて、ハイエンドはやや下降気味。そこでツイーターを追加。色々やってみて、コンデンサーは0.47μF、逆相接続、位置はバッフルからホーンの付け根(本体のプレート)まで25ミリというところで決まった。
レンジはメーカー製50~100万円なみ、能率は6~12dBたかい。
音は実物を聴いてもらう以外に伝えようがない。
言葉で伝えようとすると、必ずウソをつけといわれてしまう。
なぜってこのスピーカーを聴いたあとは他のスピーカーを聴く気がしなくなる。
D-70をも上回っているのではないかと思う。
Dレンジの広さ、押し出し、圧力は比類がない。
20センチ一発で40センチ4ウエイを凌ぐ圧倒的大音量再生が可能、一方微小信号にも強く、きわめて繊細で、とげとげしさは全く無い。
ユニットが小口径、バッフル面積が小さいので音場感も良い。
とにかく何を聴いても音楽が生きている。
再生という言葉が生命の復活、蘇りを意味するのであれば、D-55こそ真の再生機であろう。
写真は右が20F20です。
最初のころあまりに低音が出ないので20F20を4個使ってウーファーとしました。
このスピーカーの音は合わないのと、D-55の低音がでるようになったので使用しなくなってしまいました。



和室は高音を吸収してくれるので比較的低音が出やすい。
スピーカー以前の再生機器が変わっていないのに引っ越しで低音がでるようになったのは電源のノイズ
環境が改善されたのが原因だろう。
住宅街から田んぼや山に囲まれいる家にひっこしたのだすら。

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