OSコンデンサは高音質か 比較試聴編

      2017/09/15

アンプの音質に大きく影響を与える部品にカップリングコンデンサーがあります。

AKI DACの部品キットにはニチコンのFineGoldというオーディオタイプ47μF/25Vコンデンサがついていました。

ライントランス出力のベルケ式DACに改造した機会にこのカップリングコンデンサはOSコンデンサに交換してしまいました。

OSコンデンサは音が良いと言われていますが、どの程度の音質なのでしょうか。

OSコンデンサの音が良い理由はどこにあるのでしょうか。

今回はカップリングコンデンサをいろいろ交換して音質比較をしてみました。

(用意したコンデンサは15種以上あってすでに一通り聞いています)

結果的にいくつかの面白いことが分かりました。

OSコンとSY-CAPの比較
さてトップバッターに選んだコンデンサーが凄すぎました。

遊び半分で聴いてみたら、この音質のあまりの凄さにつかまってしまったのです。

三洋 OSコンSP 470μFとSY-CAP 4.7μFの比較です。

SY-CAP 4.7μFとはMJライターの安井章氏がシーメンスのフィルムコンデンサの膜振動を排除するためエポキシとガラス基板で固めたものです。

フィルムコンデンサですから大きな容量が取れません。

シーメンスのフィルムコンデンサとSY-CAP 4.7μFの写真をみるとSY-CAPはかなり大型になっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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しかしその音質は昔から折り紙付きですが、今は店頭販売はしていません。

私は昔若松通商で購入したものを持っていました。

さてペルケ氏の推奨するコンデンサの容量は470μFなのにSY-CAPは1/100の 4.7μしかありません。

今回もSY-CAPの試聴結果には感動しました。

低音はあまり出ませんが滲みが全くないのでボーカルや楽器の生々しさはOS コンSP以上です。

ということはライントランス出力AKI DACの性能は使われているDACチップはPCM2704なのに

カップリングコンデンサの性能次第でまだまだ向上するということです。
以下はSY-CAPの具体的な試聴結果です。

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[TRIOTONICのCircle]

ハイハットの余韻はこうだよねという感じが初めて聞けました。

スティックでシンバルをたたくアタック感が初めてでてきました。

ピアノは音の芯が入いり源音に近づきました。

全体的に余韻が長くなり美しくなりました。

これらの音ってカップリングコンデンサがない差動回路を上回っているのではないかと思ってしまいますが.....。

[ShaiのIF I EVER FALL IN LOVE]

50Hzのベースとボーカルの構成の曲なのでボーカルしか聴けないかと思っていたら予想が外れました。

エレキベースは解像度の高い低音が結構低い周波数まで聞こえますただ音量が低いだけです。

他のコンデンサだと滲んでしまっている超低音の倍音が良く聞こえるので、分解能がすごいのです。

コーラスとメインボーカルの分解能は見事でいまで聞いたことがないエモーショナルな表現が聞けました。

低音のレベルがあがれば文句なしですが。

[エレファントカシマシのなからん]

ヘッドホンで聞きまました。

バックのオーケストラの音が滲まないので個々の楽器の演奏が聞き取れます。

OSコン以上の分解能が全周波数帯域に及びさらに音が滲まないのです。

ベースの弾くような音が聞こえるのでアタック感がでてきました。

ああこうゆう表現だったのかというあたらしい発見が続きます。

この音ずうと聴いていたいなあと思いました。

まだのこっているかもしれないシーメンスのフィルムコンデンサを漁ろうかなと思ってしまいましたね。

並列で470μにするには片チャンネルで100個も必要ですが......。

[エレファントカシマシのなからん]

スピーカーで聴きました。

エレキペースのアタック感というか、弦をはじく感じが出てきました。

オーケストラとボーカルの分離が見事です。

[TRIOTONICのCircle ]

シンバルの余韻が見事だし、ようやくスティックでシンバルをたたく音になりましたね。

[ShaiのIF I EVER FALL IN LOVE]

腰高だけどエレキベースの分割振動低音は聴けました。

ここで三洋 OSコンSP 470μFに戻りました。

あんなに優秀と思っていた三洋 OSコンなのに SY-CAPの音を聞いてしまうと 滲みがわずかにあります。

さてと

こうなると戻りたくありませんがSY-CAPでは1/100も容量不足です。

困りました。

SY-CAPはすでに販売されていません。

そこでどこまでカップリングコンデンサの容量を下げられるか調べることにしました。

ダメもとで小型OSコンデンサSP 10μFの音を聴きました。

「なからん」を聴きました。

!?なんだこれ?
OSコンデンサSP同士の音質比較
同じOSコンデンサSPでも容量により音が違うことを今回の試聴で偶然に発見したのです。

SY-CAPと並列できるOSコンデンサを音を聞いていろいろ探しました。

OSコンデンサS330μFや470μFのものはCY-CAPと並列に接続したとたん音が膨潤化してしまいました。

ダメもとで小型OSコンデンサSP 10μFの音を聴いたら音に滲みがないのです。

SPですから有機半導体で導電性が300mS/cmの物 同士の比較です。

容量が異なれば低域や高域の再生音が異なるだろうということは想定の範囲です。

そうではなくて今回の発見は音の滲みの有無です。

小型OSコンデンサSP 10μFのものはSY-CAP同様に音に滲みがないのです。

それに低域もそこそこに出てきます。

対して470μFのOSコンデンサSPの方は低域はでるものの音の滲みを感じます。

性能的に違うのは容量と漏れ電流です。

SP 10μFの漏れ電流は25μA、470μFは47025μAです。

漏れ電流はノイズ感に影響を与えると言われています。

当面小型のOSコンとSY-CAPという二つの性質の違うコンデンサを並列することにしました。
OSコンデンサの在庫と販売
OS-CONは旧サンヨー(パナソニック)の商品名です。

OSコンは、佐賀三洋が開発した高性能固体コンデンサで、現在もPanasonic子会社の三洋によって生産されています。

有機半導体を使用した製品SPは既に生産が完了し、現在は伝導性高分子を使用した物(SEPCやSEPF等)だけを生産しています。

紫色のスリーブのSPは、もう流通在庫のみです

イトウ電子はホームページを見る限り現在もSPの在庫を保有して販売していますがわずかです。

価格は良心的な価格です。

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